2006.7.29(土)〜31(月) 剣岳2998m 立山大汝山3015m 雄山3003m)縦走

毎年夏に友人夫婦3組で登山しており今年もその時期がやってきた。今回は剣岳に登ってから立山を縦走しようと計画した。
第一日目
 前夜は扇沢の駐車場で車中泊した。夜の間降り続けた雨は明け方には止み時々晴れ間も見えるようになった。アルペンルートの始発ケーブルカーに乗り、更にロープウェイ、トロリーバスと乗り継いで終点の室堂に着いた。霧で視界のない室堂をライチョウ沢に向かって歩き始めた。ライチョウ沢は残雪が多いのでアイゼンをつけて登った。ライチョウ沢を登り始める頃は霧も晴れて室堂全体を見渡せるようになった。午後早く今夜と明日生活する剣沢キャンプ場に到着した。すでに色とりどりのテントが沢山設営されている。我々もそれぞれテントを張り夕食の支度にかかった。
第二日目
 夜中にテントを叩く雨音で目が覚めたが夜明け頃には止み朝食の支度をする頃は青空が顔を出すようになった。慣れないテント泊で体のあちこちが痛む。朝食後に剣岳に向かって歩き始めた。剣岳に一番近い山小屋の剣山荘は雪崩で壊れてしまったが復旧工事が着々と進んでいるようだ。前剣で荷物をおいて登り始めた。荷物無しの空身のせいか足取りは快調だ。岩場もあるがそれほど苦にならない。頂上祠の前で記念撮影をしてから下山を開始する。下山途中カニの横ばいなる岩場の難所ではハンサムな青年が手足の置き所をアドバイスしてくれる。キャンプ場に帰ってからその青年に会ったので先ほどの礼を言う。よく見ると富山県警のワッペンが着いている。毎日急峻な山をパトロールしているとの話だった。
第三日目
 インスタントラーメンで朝食にした。朝食後別山に向かって歩き始めた。別山への急登は2晩のキャンプ生活の疲れからかペースが上がらない。別山からは眼下に剣沢の雪渓が横たわり正面には剣御前から剣岳への山並みが広がっている。後ろを振り返ればこれから登る立山の山並みが連なっている。素晴らしい景色にしばらく見入る。別山から立山へは苦しい登りが続くが富士の折立まで登ればそこからは比較的楽な尾根になる。雄山の頂上には神主のいる神社がありお祓いをしてくれる。われわれも神主さんの祝詞を聞き頭を垂れてお祓いをしてもらった。スニーカーを履いた軽装の観光客であふれている。一ノ越から室堂に向かって下山した。室堂ターミナルの食堂で生ビールの乾杯をする。テント泊の重い荷物を背負い体力的には厳しい面もあったがなんとかやり遂げることができた。

歩行時間、距離  1日目6.4Km  4時間15分
           2日目約10Km  7時間10分
           3日目10.8Km 6時間15分
1日目 室堂ターミナル9:05発→剣御前小屋12:00着14:40発→剣沢キャンプ場13:20着
2日目 剣沢キャンプ場6:00発→剣岳9:40着10:05発→剣沢キャンプ場13:10着
3日目 剣沢キャンプ場6:00発→別山7:25→真砂岳8:25→富士の折立9:12→大汝山9:55
     雄山9:50→一ノ越11:30→室堂12:15着
GPSファイルへ
GPSファイルはダウンロードしてから
カシミール3D等の地図ソフトから開いてください
 

アルペンルートは黒四ダムの堰堤も歩く 室堂駅前で記念撮影  霧で視界はない
雷鳥沢途中から室堂を見おろす。霧も晴れてきました。 剣沢キャンプ場には色とりどりのテントが張られていた。雪渓ではスキーを
している人もいた。
剣岳頂上 3000mにわずかに足らない 荷物がないと岩場も身軽に歩ける
キャンプ場の周りは花が咲き乱れていた
大汝山頂上で万歳 雄山頂上の神社ではお払いをしてくれる
雄山頂上 雄山から一ノ越に下る。室堂が眼下に見える
別山から見た剣岳
別山から見た立山
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