2009.5.3(日) 至仏山 2228.1m (群馬県)

至仏山と尾瀬への入山口がある鳩待峠までの道路はマイカー規制がされており自家用車では行くことができない。一年のうち大型連休の前後1週間ほどは規制が解かれ自家用車でアクセスすることができる。早朝5時に鳩待峠駐車場に着いたときは駐車スペースが数台分あるだけでこの地域の残雪期の人気のほどが伺えた。登山口でスキー板にシールを貼り出発の準備をする。大勢の団体の登山者に混じり数人の山スキーヤーとボーダーがいる。登り始めると大勢いた人たちはばらけ前後に数人いるだけで静かになる。残雪期の山々や尾瀬ヶ原の美しい景色は3時間あまりの登りを楽しくさせてくれる。頂上近く数十メートルは雪が少なく岩が露出しているので坪足で歩く。頂上の展望は素晴らしく西をみれば越後山脈が目の前に広がる。東には雪の尾瀬ヶ原の向こうに真っ白に輝く燧ヶ岳がそびえている。本当に美しい。休憩後に雪の状態が良い悪沢に向かって滑り始める。標高差300mを一気に滑り降りてからムジナ沢に向かってトラバースする。悪沢を下まで滑降すると割れている沢を徒渉することができず大変なことになる。岩やハイマツを避けながらのトラバースは予想以上に時間と体力をつかってしまった。今年は雪は少なくムジナ沢は岩やハイマツが露出ししている。下部は沢が割れて雪解け水が音を立てて流れている。沢の右岸を尾瀬ヶ原に向かって滑り降りる。途中中年のテレマーカーに会い一緒に尾瀬ヶ原まで下る。山の鼻の数軒の山小屋の前は登山者やスキーヤーで賑わっている。年輩のテレマーカーが話しかけてきた。明日単独で平が岳をテレマークスキーで往復するという。小柄だがTシャツの下の筋肉は強靱そうである。無事を祈る。休憩後に鳩待峠の駐車場に向かって歩き始める。疲れた体はペースがあがらず次々に追い越されるがゆっくりマイペースで歩きとおした。
 いつも一緒に登山をする妻が宮崎に嫁いだ娘と孫の世話をしに行っている。たまには一人もいいもんだ。

歩行   10.4Km 5時間 標高差 800m
滑降    4.1Km 1時間 標高差 800m      休憩時間を含みます
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5:40 鳩待峠 尾瀬や至仏山への登山口がある 5:55 幕営するスキーヤー 7:05 樹林帯が終わり至仏山の白い大斜面が見えてくる
8:14 小至仏したをトラバースする 9:19 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳 9:22 山頂には雪がなかった
9:19 越後山脈が美しい 10:58 ムジナ沢中間より尾瀬ヶ原を見る 
雪が少なく岩やハイマツが顔を出している
11:19 ムジナ沢下部 沢が割れている
11:39 尾瀬ヶ原に着く 山の鼻まで歩く 12:35 ミズバショウが咲き始めていた
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