前日に箱根湯本のホテルで会合があったので車をホテルの駐車場において歩き始めた。国道1号線を塔ノ沢方向に進むと早川を渡ったすぐ先に湯坂路の標識がたっている。鎌倉古道である湯坂路は江戸時代以前には関東と関西をむすぶ幹線道路だったが須雲川沿いに東海道が出来てからは裏街道となってしまったらしい。石畳や露出した杉の根の急登は浅間山まで続く。標高差700mほどを一気に登るのは体力をかなり消耗する。浅間山山頂のベンチに座り一休みする。浅間山から鷹巣山を越えてしばらく歩くと国道1号線に突き当たる。湯坂路は芦の湯方面に行くが我々はここから滝坂路を畑宿に向かう。滝坂路は石の階段が続き膝に負担がかかる。下る途中にある飛竜の滝の冷たい水で顔を洗う。畑宿からは旧東海道を湯本まで歩く。ここも石畳が所々に敷かれ江戸時代の街道の雰囲気が残り往時の旅人の気分になってくる。湯坂路、滝坂路、旧東海道と旧街道を巡り当時の人たちに思いをはせた1日だった。 |