裏磐梯から山頂を目指し火口壁を回って火口原に降りる周回コースを歩いた。裏磐梯スキー場には駐車できないようなのでゲート脇に路駐してスキー場のゲレンデを登り始めた。刷毛で掃いたようなすじ雲が浮かぶ秋空の下を気持ちよく歩き出した。ゲレンデはススキの穂が目立ち吹いてくる風も涼しい。スキー場から1時間ほどで銅沼(あかぬま)の脇にでる。銅沼は鉄分が含まれているのか沈殿物で湖面が茶色に見える。銅沼の向こう岸斜面の噴気口からは白い蒸気が立ち上っている。明治21年の大噴火で山体を吹き飛ばしたときの火口壁が前方に広がり荒々しい景観を作っている。銅沼から急登2時間で弘法清水に着く。二軒の山小屋があり登山者達が休んでいる。冷たく美味しい水が湧いているのでペットボトルの水を捨て入れ替えた。弘法清水から最後の登りを登る。頂上も大勢の登山者で賑わっていた。頂上の小さな売店でピンバッヂを買った。売店の青年は早朝下から登ってくると話していたが体力のいる仕事だ。頂上から下り弘法清水の岡部小屋でナメコ汁を注文しお握りで昼食にした。昼食後に火口壁の縁を回ってから火口壁を下った。火口壁の急勾配を40分かけて下った。滑りやすいので慎重に降りた。火口原は広く緩い斜面だが後方に広がる火口壁は荒々しく迫力がある。シラタマノキの群落があちこちありこれほど大きな群落は見たことがない。天気に恵まれてコースもそれほどきつくなく楽しく歩けた一日だった。 |