東北遠征は3日目に入った。八幡平を良く知るためには長時間、長距離を歩かなければならないが疲れの出始めた熟年登山隊は迷わず短時間、短距離コースを選択する。前日泊の酸ヶ湯温泉旅館の朝食をゆっくりのんびり堪能してから東北道を南下し八幡平に向かう。高原を走る八幡平アスピーテラインを気持ちよくドライブする。山頂レストハウスに駐車して歩き始めた。駐車場からは素晴らしい眺望が開けており立派な山体の岩手山がすぐ近くに見える。来年に登ろう。山頂へは整備された石畳の道が続いている。歩き始めて30分ほどで山頂に着く。これほど楽に登れる山も珍しい。山頂からガマ沼を通り八幡沼横の湿原を経由して源太森に向かう。高原を吹き抜けてくる風は気持ちよい。下界はきっと猛暑だろう。源太森の山頂からも素晴らしい眺望が開けており360度を見渡す事が出来る。源太森から駐車場に向かう帰路には小さな池塘が多数点在する。その一つをのぞき込むと小さなトカゲのような生き物が水底を歩いている。サンショウウオかもしれないなどと話しながら歩いていると環境パトロールの男性とすれ違う。聞いてみるとクロサンショウウオだと教えてくれた。なかなか見る事が出来ないらしい。またエゾリンドウだと思っていた花はエゾオヤマリンドウだとも教えてくれた。その違いは私には良くわからない。それ程汗をかくこともなく駐車場に着いた。 |