東名御殿場I.Cを降り乙女峠を越えて箱根に入った。道路には雪が積もり凍結しているところもある。夏タイヤでは坂を上れずに立ち往生している車も見られる。夜半から降り始めたらしい雪は朝には止み青空が出始めた。大湧谷駐車場は除雪中でしばらくゲートの外で待つ事になった。大湧谷の神社に手を合わせてから歩き始める。滑り止めの簡易アイゼンを着ける。登山道の雪は新雪で柔らかい。日がさしてきて空は真っ青だ。風もなく暖かく気持ちがよい。しばらく急登だが1時間ほどで傾斜の穏やかな尾根に出る。縦走路から少しはずれた冠ヶ岳に登る。若い夫婦とすれ違い言葉を交わす、新雪が気持ちよいと同じ感想だ。冠ヶ岳から神山へは僅かの登りで着く。神山山頂は樹木が混んでいて眺望はない。ここから駒ヶ岳まで縦走するつもりでいたが雪が深く時間がかかりそうなので引き返す事にした。木々の間から駒ヶ岳山頂のロープウェイ駅や神社が遠くに見える。下山途中の尾根で湯を沸かしてカップ麺を作る。体が温まる。大湧谷に向かって下山していくと正面に雪を被った富士山が大きく見える。大湧谷の駐車場に戻ると観光客で賑わっていた。我々も温泉で茹でた黒玉子を食べた、寿命が何年か延びるらしい。 |