金太郎伝説で有名な足柄の矢倉岳に登った。地蔵堂に駐車して歩き出した。天気は青空が出て暖かい。広い茶畑の端から登山道は始まっていた。登山道には昨夜降った雪が薄く積もっている。山伏平までは杉や檜の林の中を急登が続く。山伏平で一時平坦になるが再び急登が始まる。積雪も増えてきたので滑り止めの簡易アイゼンを装着する。矢倉岳頂上は広く見晴らしが良い。初老の男性が一人休憩している。展望台に登ってみると天気は良いのだがカスミがかかって遠望できない。小休止後に下山を始める。山頂下は氷っていたので慎重に下る。山伏平から万葉公園までは尾根に沿った穏やかな道で歩きやすい。万葉公園には万葉集の和歌が書いてある石や立て札があちらこちらにある。恋の歌が多く現代語訳も併記してあり読んでみるととてもおもしろい。万葉公園の東屋で昼食にした。昼食後に足柄峠に向かう。関所跡や聖天堂に行ってから足柄古道を下る。鎌倉時代からは箱根を越える街道が整備されたがそれ以前は足柄峠を越える道が幹線だった。日本の東西を結ぶ要衝で大勢の防人や都の役人達が足柄峠を越えて往来し和歌を残していった。足柄古道は県道78号線と併行しており車道と数カ所で交差している。途中コジュケイの家族と遭遇した。山深い所で幸せに暮らしているようだ。 |