中央高速道を東京から甲府に向かうと大月付近の岩殿トンネル右手に大きくそびえる岸壁の山がある。それが岩殿山で中央高速道を走る度に気になっていた。山頂と駐車場を往復するだけならばスニーカーでも登れる初級の山だが今回は稚児落しまで岩場を越えて縦走する中級コースを歩いた。岩殿山は戦国時代に武田氏家臣の小山田氏の山城があり歴史の山でもある。岩殿山駐車場から歩き出す。良く整備された道は歩きやすい。ふれあいの館に入り歴史や写真の展示物を見学する。ふれあいの館を出て岩殿山に向かう。本丸跡から展望を楽しんだ後に山頂に向かう。アンテナの林立する山頂を踏んでから兜岩に向かう。兜岩には鎖場が2ヶ所とトラバースが1ヶ所ある。狭い足場を金具を掴みながらのトラバースは緊張する。天神山の小さな祠で手を合わせてから稚児落しに向かう。稚児落しの大岩壁の上に立つと目が眩みそうだ。戦国時代とは言えここから稚児を投げ捨てたという落城の悲話は悲しい。ここで湯を沸かして休憩する。休憩後に紅葉の雑木林の中を下山する。快調に下山し渓谷の吊り橋を渡り車道をしばらく歩くと大月駅に着く。駅近くで吉田うどんを食べるがかなり歯ごたえがある。隣の席の登山姿の熟年夫婦はアゴが疲れるなどと冗談を言っている。昼食後に駐車場に向かい芭蕉月待ちの湯に入ってから帰宅する。 |