上州武尊山の山麓に大幽の洞窟と呼ばれる不思議な洞窟がある。冬には氷筍が育ち美しいと聞いたので行ってみた。宝台樹スキー場を通り過ぎ除雪されている最終地点の広場に駐車した。スノーシューを履き緩斜面を歩き始める。林道はカラマツ林の中を通り武尊山に向かっている。向こうから3人の山ボーダーと山スキーヤーの若者が叫声をあげ楽しそうに滑ってくる。やがて武尊山と大幽沢の分岐に出る。大幽沢の登山道は踏み跡がしっかりと残っており道に迷う心配はない。斜面が急になってきたのでヒールリフターを立てて踵を浮かし歩き易くする。途中サワグルミの古木横でテルモスの熱い紅茶を飲み小休止する。古木の中は空洞で人が入る事ができる。このあたりから急登が始まり洞窟の直下はかなりの急登で苦労しながら登り洞窟に到着する。洞窟の天井には氷の結晶が垂れ下がり下からは氷筍が生え噂に違わず美しく神秘的だ。しばらく見とれてしまう。洞窟前の急斜面の下りは登りよりも更に苦労しながら下る。スノーシューは下りに弱いようだ。安全な所で尻滑りをしながら下山した。子供に戻ったようで楽しい。 |