東北自動車道を北上し盛岡の街がが近づいてきた。暗くなり始めた西の空に岩手山のシルエットが浮かび上がっている。南部富士とも呼ばれる山体は東側から見ると美しい円錐形をしている。盛岡市内に宿をとり翌朝早に出発する。馬返し登山口のキャンプ場に駐車する。キャンプ場の噴きでている清水を補給してから歩き出す。暫くは樹林帯の中を歩き眺望はない。一合目の祠の前でコンビニで調達したサンドイッチとジュースで朝食にする。休憩中に次々と登山者たちが通りすぎていく。我々はスピードを抑え気味に歩き出す。樹林帯を抜けると眺望は良くなり遠く早池峰山の峰々がのぞめる。七合目を過ぎると急登は終わり広い草原が岩手山山頂に向かって続いている。八合目避難小屋で小休止する。気温は5度と寒いのでフリースを着る。火山灰で滑る火口壁を登りお鉢巡りコースで山頂に向かう。山頂の素晴らしい眺望を楽しんでから下山を始める。風が強く寒いので長くはいられない。暫く下った所の平笠不動避難小屋の前で昼食にする。目の前に岩手山の山頂がそびえている。昼食後に再び下山を始める。長い下山が続き疲労が蓄積され足の運びが鈍くなってきた頃に焼走り登山口に着く。手配しておいたタクシーで馬返し登山口の駐車場に向かった。 |