ゲレンデスキーに行くつもりだったが空を見上げると雲ひとつ無い青空が広がっている。予定変更で山スキーの支度を始める。友人はスノーシューでスキーを背負って登り私はスキーにシールを貼って登ることにする。
第5ロマンスリフトに乗りかぐらスキー場の最高所に到着する。リフトを降りた所でスキーにシールを貼って登る支度をする。天気が良いので山に入るスキーヤーやボーダーが大勢いる。標高は1800mを超えており雪質はサラサラのパウダーだ。
友人はスノーシューで歩き出すがとても速く写真を数枚撮っているうちに遥か遠くに行ってしまった。友人に遅れること数分でピークに着く。神楽ヶ峰の本当のピークはもう少し先だが今日はここまでとする。
ピークには熟年夫婦とガイドさんが休憩していた。気さくなガイドさんで雑談に花が咲いた。今日は反射板の下の斜面が良いというガイドさんの話に従って我々も反射板コースを行くことにした。お茶を飲んで休憩していると西からガスが湧いてきたので急いで出発する。反射板までの斜面は穏やかで踝程度の新雪で新雪滑りが楽しい。
反射板下の急斜面は膝ほどの新雪が積もっている。雪質は重く我々には手強い。何度か新雪に頭から突っ込んでしまったが新雪でのテレマークターンはとても楽しい。最後は沢床を滑り降りゲレンデに出る。
ゲレンデに着いた頃にガスが濃くなり視界が悪くなってきた。我々よりも少し遅れて登ってきたスノーボーダーの青年二人がガスのために方向を見失い翌日津南町で発見されたというニュースを聞いた。他人事ではなく無事で良かったと思う。 |