東京都町田市にある小野路宿は長い歴史を通じて交通の要所で江戸時代に東海道と甲州街道を結ぶ脇往還として、江戸時代中期以降は埼玉方面から大山詣でに行き来する人々で賑わう宿場となっていた。
私は町田で暮らしているというのに小野路宿の里山を歩いたことがなかった。
野津田公園北駐車場から歩き始め里山交流館に向かう。ここでこれから歩く遊歩道の地図を手に入れ、おやつに手作りコロッケを買い求める。道は里山の中を続いている。水田にイナムラボッチが積まれている。。梅のツボミが膨らみナノハナが咲き始めている。モズがキチッキチッと鳴いている。ジョウビタキが枝にとまっている。春は近い。昔は我が家の近くでも見ることができた懐かしい景色が続く
雑木林の中に炭焼き小屋があり数人の年配の男性が弁当を食べている。その中に友人を発見する。里山の保全活動をしているとのことだ。水田で稲を作り畑で無農薬野菜を育て冬は炭焼きをしている。昔の里山の暮らしだ。子供の頃、父と炭焼きをした事を思い出す。冬の大切な現金収入だった。
友人と別れ小野路宿に向かう、再び交流館に戻り食堂で小野路うどんを食べる。これもまた昔懐かしい地粉の細いうどんだ。人寄せでは必ず食べたものだ。昼食後に駐車場に戻る。タイムマシンに乗ったような1日だった。
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