紅葉が美しい奥日光に友人夫妻とハイキングに行った。30数年前の夏にも同じコースを歩いた。数年前の残雪期にも今回とほぼ同じコースをクロスカントリースキーで歩いた。そして今回で3度目だ。いつも変わらない自然が迎えてくれる。この時期の日光にしては自動車の渋滞もなく静かなハイキングを楽しめた。湯元温泉の無料駐車場に駐車し歩き出した。源泉近くにある温泉寺にお詣りした。寺院内に立ち寄り湯があり一般の人でも入浴できる。お寺で温泉にはいれるとは少し不思議な感じがする。源泉は地表に気泡をたてながら湧き出ている。恐る恐る手を入れてみるとかなり熱い。源泉の奥から登山道は始まる。寒いので長袖、フリースで歩き出すが小峠へ着く頃には暑くなり汗が出始める。小峠で休んだ後深く暗い森の中を刈込湖に向かう。刈込湖では青い水に周りの山々の赤や黄色の紅葉が映りその美しさに思わず声が出る。湖面に風が吹いてきてさざ波がたつ。樹林帯をしばらく進むと急に視界が開け下の方に広い草原が広がる。涸沼だ。何千年か前までは水が貯まっていたのだろうが今は広く平らな窪地になっている。涸沼から山王峠へ汗をかきながら登る。休憩後に光徳牧場に向かってダケカンバやカラマツの林の中を下る。カラマツのヤニのような香りが微かに漂ってくる。フィトンチッドだ。光徳牧場に着くと広場のテーブルの上でお湯を沸かして昼食にした。
2006.3.25(土) 切込湖、刈込湖へ |
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