谷川岳の主脈を縦走したい気持ちは長い間胸の中にあった。日本三大急登の西黒尾根を登り更に日本屈指の難ルートと言われる谷川岳主脈縦走をする事は体力のない自分には無理かもしれないと思っていた。しかし頼りになる友人達が同行してくれると言うので歳をとりきってしまう前に思い切って実行してみることにした。土合駅前の広場に早朝駐車し西黒尾根登山口に向かって歩き出す。天気は良く日差しが強く暑くなりそうなので水分補給に水2リットルをリュックに入れておく。登りだしてしばらくは樹林帯の中で蒸し暑く大量に汗が流れ落ちる。樹林帯を抜けると素晴らしい眺望が開け涼しい風が吹いてくる。登山道沿いには可憐な高山植物が咲いている。景色や花を見ながらの登山は急登の苦しさを忘れさせてくれる。滑りやすい岩場や鎖場が続き気を抜くことは出来ない。若い父親にザイルで繋がれた5歳児が岩場を登っているのには驚かされた。5歳児も若い両親も楽しそうだ。岩場を登るので大腿の筋肉の疲労が激しい。早めの昼食休憩にする。朝作ってきた握り飯と冷えたキュウリが美味い。デザートに冷えたプラムを食べる。友人達が一緒だといつもとは違った昼食で楽しい。肩の小屋には大きく遅れることもなく着くことができた。小屋で休憩後に空身で山頂を往復した。今夜はここで泊まることができると思うと気が楽だ。
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